武田晋一による一刀両断 カメラ歴は5年だが、それはすべてデジタルカメラであり、フィルムでの撮影の経験はないという岩手の高山さんのホームページである。
ホームページに掲載されている岩手の自然が絶対的に雄大で素晴らしいことはもちろんであるが、高山さんは、デジタルカメラの使いこなしが実に見事だと僕は感じる。
もしかしたらフィルムでの半端な撮影の経験などない方が、デジタルカメラの上達は早いのではないか?とさえ思えてくる。
例えば、フィルム時代には、野鳥を撮影するためには非常に高価で扱いの難しい超望遠レンズが必要であったが、デジタルカメラ、特に高山さんが愛用しているオリンパスのカメラの場合は、一般の人が普通に買うことができるレンズで野鳥を撮影することが可能になった。
ところが、そうした技術革新があったにも関わらず、フィルム時代からのベテランは、意外にフィルム時代と同じ被写体を同じように撮りたがる嫌いがあり、せっかくの新しい道具の楽しさを引き出せていない傾向があるように思う。
古い常識を捨て、もっと肩肘張らずに楽にカメラを向けてみてはどうだろうとしばしば感じるのだが、高山さんのホームページは、そうしたフィルム時代からのちょっと保守的な写真ファンに見てもらいたいような気がする。
いいお手本になるような気がするのだ。
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