武田晋一による一刀両断 僕を含め写真家を芸術家だと受け止める人が多いが、僕は自分のことを芸術家だとは思っていない。
大抵の場合、誰かが
「あなたは、芸術家だ。」
と言えば、それは、「きれいな写真ですね。感激しました。」という意味の褒め言葉なので、
「僕は違います。」
と答えるのは、反抗的な感じがして心苦しいが、僕はただ自然をそのままに写して、人の目の届くところに運んでいるに過ぎないような気がする。
では、「芸術っていったい何だ?」と言われれば、上手く言葉にならないが、写真の世界では、単に物を写して誰かに見せるだけでなく、そこに撮影者ならばでの解釈や遊び心が加えられたような写真が、芸術写真ではないか?と、僕は考えている。
そして、芸術写真と言われて、僕の頭に真っ先に思い浮かぶのが、フォトモホームページの主、糸崎さんの世界だ。
糸崎さんは、町の中のちょっとした面白いものをたくさん撮影しておられるが、その中には昆虫や自然の写真もある。そして、その昆虫や自然が、面白い看板やオブジェなどと全く同じ視点から見られているような気がして、面白な〜と感じる。また、すごいな〜と思うのは、昆虫をそうした、いわゆる生き物屋さんとは違った視点から見つめながらも、同時に、昆虫の生態や性質に関する知識も大切にしておられる点だ。
また、HP内に設置された掲示板は、今や自然写真家でこの掲示板を見ていない人はモグリだと、言われているほど必見のコンテンツである。
以下は、糸先さん自身によるフォトモホームページの中の紹介文だ。
ぼくは他の人が見向きもしないような日常世界から「これは?!」という発見をし、写真に撮ります。
自分にとって写真とは発見の記録、そして発見こそが創造行為なのです。写真が発見の記録手段で有れば、何も「一枚の写真」にこだわる必要はありません。
現実の状態に即して写真を何枚も撮り、自在に構成すればよいのです。この発想から生まれたのがフォトモ、ツギラマを始めとする非ユークリッド写真の技法です。
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子供には厳しくしなくちゃいけません。
でもお父さんは子供と一緒に登校してあげないと・・・?
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