武田晋一による一刀両断
 
  写真は科学の研究に似ていると、感じることがある。当たり前では撮れない被写体を、どうしたら撮れるのか論理的に考え、そのアイディアを試し、上手くいかない時には、どこが悪いのかを分析し、また試す。
 そうした写真を撮るまでの道順は、まさに科学のそれと、なんら変わることがない。
 また、科学は論理的なだけではダメだ。節目節目に飛躍的なアイディアが求められるが、写真も同じだ。
 生物学の学生時代の僕は、あまりいい学生ではなかったし、学生時代に身に付けた技術や勉強したことの細かい中身はほとんど忘れてしまったが、科学の物の考え方だけは、今でもとても役に立っているように思う。
 
 僕の恩師である千葉喜彦先生は、科学の技術を身に付けることよりも、科学の世界の、論理的に物を考えるその考え方を、いつも重視した。科学の技術は、卒業すれば、研究者にでもならない限り役に立たなくなるが、物の考え方はいつも役に立つからだ。
 その千葉先生のホームページだが、訳すれば「アートと生物学のホームページ」という意味になる。千葉先生は、生き物の体内時計の研究の第一人者であったが、その研究を、先生の得意な絵画で表現したものだ。


Art and Biology: Homepage of CHIBAへ
 
 

自然写真家・武田晋一のHP「水の贈り物」 リンク Art and Biology: Homepage of CHIBA


このサイトに掲載されている文章・画像の無断転用を禁じます
Copyright Shinichi Takeda All rights reserved.
- since 2001/5/26 -

TopPageへ