渓流の地下で
タゴガエルの卵塊
 早春から初夏にかけて、沢沿いを歩くと、地中からクークックッ・・・というタゴガエルの鳴き声が聞こえてくることがある。地中には、地表からは見えない小さな水の流れがあり、タゴガエルは、そういった伏流水の中や渓流の岩の隙間に産卵をする変わった繁殖習性をもつカエルだ。
 30から160個くらいの卵が一度に産み落とされるが、卵は、お互いに連絡でも取り合っているかのように歩調を合わせて成長し、ほぼ同日に、すべての卵がオタマジャクシになる。

 


交尾中のタゴガエル
 
1. 5月16日
 
岩の間に生みつけられた卵。

 
2. 5月18日
 
球からオタマジャクシへ、形の変化が始まる。
 
3. 5月19日
 
オタマジャクシの気配がわかるかな?
4. 5月20日
 
お腹の栄養が吸収されていく。 
5. 5月21日
 
尾びれも出来上がり、いよいろ孵化が近い。
 
6. 5月22日
 
孵化が始まる。
 
 
7. 5月23日
 
次々と孵化していく。
8. 5月24日
 
卵の跡形だけが残った。
 
9. 5月27日
 
タゴガエルのオタマジャクシは、何も食べずに大きくなる。
 
10. 6月7日
 
何もたべないのに、手が出た。
11. 6月9日
 
何も食べないのに足が出た。
12. 6月10日
 
さあ、上陸だ。
 
 
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自然写真家・武田晋一のHP「水の贈り物」 淡水記 渓流の地下で


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